お金関係を整えるべし

生活費を十分に貯めておく

独立する意思が固まり、いざ準備をしようとした際に忘れてはならないのが、万が一の備えです。フリーランスになると、保有するスキルと仕事の取り方次第で収入が増える可能性は高いですが、事業が軌道に乗るまでは入ってくる収入は安定しないことが多々あります。そうしたまとまった収入を得られない期間があることを予測し、独立する前に資金として半年から1年半ほどの生活費を貯めておくと安心です。多少、収入が少なくてもしばらくは十分に暮らせるだけの生活費があるだけで、心に余裕が生まれます。また、事業をスタートする際には、予期せぬ出費もあるものです。そうした側面から考えても、しっかりと貯金をしておくほうが良いでしょう。

事業専用の銀行口座を作る

独立し自分でお金を管理するからと言って、プライベートのお金と事業用のお金を混同するのは望ましくありません。できれば、独立前に事業専用の銀行口座を作成し、プライベートのお金と区別するようにしましょう。独立すると、自身で帳簿づけをする必要がありますが、確定申告の際に青色申告で行うと節税できるため、ほとんどのフリーランスが会計関連の書類を複式簿記で作成します。その経理業務においても、事業関連のお金の入出を事業専用の銀行口座のみで行うことで手間が省け、業務を軽減できるのが魅力です。事業の財政状況を把握しやすく、税務調査へもスムーズに対応できるなど、会計管理を円滑に行えるというメリットもあります。事業専用の銀行口座を作成することで、フリーランスとしてスムーズに仕事を始められるでしょう。

ローンは先に組んでおく

先々、住宅や自動車などの多額の金額が必要な物の購入予定があり、住宅ローンや自動車のローンなどを組む必要がある場合は、在職中にローンを組んでおくことをおすすめします。独立してフリーランスになると年収が増えローンを組みやすくなるイメージがありますが、年収が多いというだけではこの先きっちり返済していける保障がないと見なされ、なかなかローンの審査に通りません。実際に、定期的に収入が入ってくる会社員と比べると、断られるケースは多々あります。そうした実情を踏まえ、大型のローンを組む予定があれば独立前に組んでおいたほうが良いでしょう。

賃貸契約は済ませておく

賃貸契約も同様に、会社という後ろ盾がある会社員時代に先取って契約を済ませておくほうが良いでしょう。というのも、やはり独立してフリーランス1年目はまだまだ信用という部分が皆無に等しく、入居審査に通らない可能性があります。ローンを組むときのように、収入の多さよりも定期的に入ってくる安定的な収入を得ていることが入居審査に通る条件となるため、不動産や物件の賃貸契約は独立する前に済ませておきましょう。